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お題その1

2006–11–02 (Thu) 18:21
微妙にお題に合ってないようなパロ第1弾。

幼馴染編

フレイ←キラ←カガリ←アスラン

です。

また微妙なトコで終わってます(アンタって人は!!byシン)
えっと、リハビリ用であることを前提においてください(おい)

まぁ、…ちょっと長い間書いてなかったのもあり、微妙すぎる話です。


では、上記を踏まえた上で、問題ないかただけどうぞ★夕焼けが世界を染め上げ、その中に小さな影を創り出す。
小さな機会音に似た音源が静寂の中に溶け込み、其処にある孤独をより一層引き立てる。
揺れるブランコと一緒に伸びては縮む小さな影の主は未だこちらを振り向こうとはしない。

『…カガリ』

勇気を振り絞り、背を向けた少女の後ろに佇む少年は何とか音を紡ぎだす。
されど、漏れたのは少女の名前のみで、言いたいことの10分の1も形に成らない。
自分の不甲斐無さに綺麗な唇を食んだとき、不意に少女が振り返った。

『悪かったな、アスラン。…つき合わせて』

申し訳なさそうに少年を覗き込む少女の目は赤く染まり、微かに腫れている。

泣いていた証か…
夕焼けの残骸か…

アスランには確かめる勇気もないのだけれど。

『…おまえが謝る必要なんて…ないさ』

漸く搾り出した言葉はつまらないもの。
慰めにもならない言の葉はアスランを俯かせる。
そんな少年の様子にカガリは可笑しいと吹き出しそうになるのを抑えながら笑い掛ける。

『キラが…フレイの事好きだってこと、私もラクスも知ってたんだから』

アスランの脳裏に、幼なじみで親友の優しい横顔が浮かぶ。
其の身に纏う穏やかな空気は誰もを癒してしまう。
だからか、彼は理由も無くたくさんの人を魅せつけた。

此処に居るもう一人の幼なじみの少女も例外ではない。

『…それでも、ラクスは待ち続けるっていうんだから強いよな。…私には真似出来ない』

項垂れながら呟きに似た言葉は、アスランの中の何かを掻き乱す。
そんなアスランの心情に少女は気付かない。
今も…此れからも?

『…気持ちを伝えれるだけで十分だった筈なのに。…何でこんなに哀しいのかな?キラが笑顔で返してくれただけで…嬉しかった筈なのに』

誰よりも其の感情を知っているアスランに向けられる言葉は刃と化してより一層鋭さを増していく。
幼気な少女は何年も蓄積された深い想いに気付かないまま、些細な言葉で傷を抉っていくのだ。
何年も変わらぬ、秘めた想い。

其れはアスランから彼女へ。
カガリからキラへと。

巡り会わないクロスロード。




『…此れから、カガリはどうするんだ?君もラクスの様に…』


言い掛けて胸が疼く。
そうであって欲しくないと願いが溢れ出しそうで。
だが、其れを口にする事はアスランには出来なかった。
いつだって傍で見守る権利を喪くしてしまう方が怖かったから。
臆病風に吹かれ続け、それでも傍に居れればよいと自身を納得させてきたことがこんなにも早く裏目に出るなんて。

…穏やかな幼馴染が、彼女に思慕を抱いていないのは他に想う少女がいるからこそ。
そうでなければ、彼女の未来は違っていた筈だ。



…彼にとってもカガリはオアシスだったのだから。



…想像するまでもなく明らかだったであろう未来にアスランは只、首を振る。
彼女の想いが受け入れられなかったからこそ、今、彼女の傍らに自分が居る。
只、其の事実だけを噛み締めたい。





『…判らない。…でも…』


アスランを現実に戻させるように、少女は戸惑いがちに言葉を続ける。
ゆっくりと、遠くを見つめていたカガリの視線が上がれば、其処には変わらない光が迸る。
いつの間にか宵闇に変わった空を照らそうとする様に光は一層輝きを増して、アスランを其の瞳の檻へと閉じ込める。

カガリはいつだって、迷わない。
真摯な瞳で彼の心を射抜くのだ。



『此れからもあいつと一緒に居たいんだ』 



そう言って微笑む姿は優しさに満ちていた。
余りに綺麗な表情には決意に溢れている。
弾む鼓動が煩くて、アスランは自身の胸をゆっくりときつく掴んだ。

 

…彼女に聞えない様に。
…此処から飛び出していかないように。



『…友達でも何でもいい。今はまだ一緒に居たい。其の傍らに居る事を赦されたい。…アスラン、おまえも離れてなんて行かないよな?』


其れは懇願するような甘い響き。
残酷な誘惑。
高鳴り過ぎた鼓動はアスランの理性を侵食していく。

伸ばされた腕を掴み、小刻みに揺れる身体をきつく抱きしめた。




『アス…?』 

『…俺がカガリから離れていくとでも?』




お互いの鼓動が入り乱れ、思考能力を奪う。
甘い香りが鼻腔をくすぐって、其の香りに染まりたくなる。



…離さない。…何があっても。
…離れない。…彼女が拒んでも。





『…おまえに甘えてるのは、私の方なんだぞ?』



とんちんかんな言葉が彼女から漏らされる。
彼の中で燃ゆる激情に少女はまったく気づかない。


…ならば、じっくりと気づかせてしまえばいい。





『だったら、カガリも俺に甘えればいい』




自然に零れ落ちた言葉に笑みが生まれる。
互いのぬくもりが今はこんなにも愛おしい。
お互いを見遣って、小さく微笑み合う。





『…今は泣く事の赦された…此の場所で二人でいよう?』




焦る必要はない。
今はまだそれだけでいい。 

少女の涙の在り処を唯一知る存在で居られれば。


アスランの言葉に小さく頷く少女の姿を目に止めて、アスランは再び少女を抱く腕に力を込めた。





其れは少年の小さな祈り。
何よりも願って止まないもの。


『…星が綺麗だな、アスラン』




無邪気に告げる存在がこの願いに気づくのは、また別の物語。





もう、君が居ないといられない




其れはアスランにとっての?orカガリにとっての?必要な存在。
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